こんにちは!
かめや釣具城南店イマガマことガマです!
ガマは小学生の頃から釣りが大好きで、
人生で一度はチャレンジしたい釣りがいくつかあります。
その内の一つが
日本三大怪魚の一匹
幻の魚と呼ばれる【イトウ】
今回はこのイトウを求めて日本の最北端。
北海道の稚内へ旅に行ってきました。
旅といっても休みの関係上2泊3日。
短期間となりましたが、
小学生の頃から夢見たイトウへのチャレンジ。
ワクワクしないわけがありません。
少し長いブログとなりますが、お付き合いください。
今回現地の凄腕イトウガイドの方にガイドをお願いしました。
現地のルールや釣り場、クマなどの対策もわからないのもあります。
今回使用したタックルが
ロッド:FISHMAN「BC4 5.10MXH」
リール:SHIMANO「カルカッタコンクエスト 201HG」
(強化ドラグ+ハンドルカスタム)
ライン:X BRAID「アップグレード X8 2.5号」
リーダー:サンヨーナイロン「ナノダックス8号」
ルアーは状況に応じて10~12gのスプーンに
大型ルアーを持ちこみます。
あとクミホンも。
丸一日釣りの予定でしたので、いろんなルアーを準備。
フックは全てアシスト付きシングルフックを自作。
作っている時もワクワクしました。
いよいよ出発。
飛行機に一人で乗るのも初めてだったので
すっごく緊張します。
荷物の預け入れ、保安所を抜けて
まずは羽田空港に向かって、そこから稚内空港へ乗り継ぎ。
の、はずが。
飛行機の遅延と、乗り継ぎトラブルで
まさかの稚内行きへ飛行機へ乗ることができす、
しかもそれが最終便。
明日の便でしかいけないと……。
しかも翌日飛行機の始発で行っても到着が13時。
色々考えましたが、どうやっても稚内に行くことができず、
悔しい思いをしながら初日は羽田近くのホテルで一泊を過ごすことになりました。
ホテルでやけ酒していると、
今は東京で暮らしている元谷山店スタッフの小林さんが
気晴らしに中華街へ連れて行ってくれました。
小籠包、おいしかったです。
色々連れて行ってくれて、
美味しいものたらふく食べて、
ホテルで就寝。
翌日の始発に絶対遅れないように、
めちゃくちゃ早く到着し、荷物の預け入れと
保安検査を澄ましてようやく稚内行の飛行機へ搭乗。
稚内到着時刻13時。
現地のガイドさんと合流し、速攻で釣り場へ向かいます。
夕方になると熊の危険があるとのことで、
釣行時間は遅くとも釣り場上りが6時まで。
移動時間を合わせたら実質釣行時間は4時間。
もう絶望です。
「多分大丈夫!1本ぐらい出ます!」
とのガイドの方の励ましを一縷の頼りに、
ポイント到着後すぐに釣り開始。
初めての北海道の大自然。
湿原地帯で底は泥。
これが夢にまで見た北海道。
全体的に浅い河川ですが、
ストラクチャーの際に80㎝を超える大型が隠れているのだとか。
怪しいと思われるポイントをひたすらランガン。
一か所目のポイントで直ぐに釣れてくれたのは、
エゾウグイ。
北海道の固有種なんだそうです。
イトウが釣れる場所ではこの子たちはおびえて逃げるそうで、
急にウグイが釣れなくなるそうです。
ウグイが釣れたら即移動。
しばらくランガンしますが、イトウからの反応はないので
別河川に移動。
「お!この川濁り入ってます!チャンスあるかも!」
どうやら前日雨が降っていたようで、
その影響を受けた河川があったようです。
若干の増水と濁りが入り、
イトウの活性があがるチャンスとのこと。
ルアーをスプーンから、ラバージグに変更。
ボトム着底からゆっくりリフト&フォールで誘っていきます。
「イトウはめちゃくちゃバイトが分かりづらいので、
少しでも違和感感じたらアワセて!」
大型のイトウ程、エサをくわえたら反転しないそうで、
しかも動きがゆっくりなので手元や竿先にバイトの感触はほぼないそう。
遡上していくカラフトマス。
そんな光景初めて見たので、ほんとに見る景色一つ一つが別世界のよう。
川に上ってきたこの子たちを釣るのは禁止されているので無視。
ラインに違和感を感じたらすぐ合わせられるように、
全神経を集中します。
リフト&フォールを繰り返し、丁寧に足元まで誘っていき、
足元に差し掛かった時、赤い影が急に現れて……!?!?
ガマ「うわ!?イトウだ!!」
しかし、痛恨の喰いミス。
ワンチャンスを無駄にしてしまった!!
「ここで喰うなら他のポジションの子たちも移動してないはず!まだ釣れます!」
ガイドの方の心強いお言葉に希望を見出し、
絶対にあきらめないと再び全集中。
喰いミスしたということはまだ動きが早いとのことで、
よりリフトをスローに、テンションをかけてゆっくりフォール。
全神経を目と手に注ぎ込み、
リフト&フォールを繰り返す。
ゆっくり、ゆっくり。
そうして誘っていくと、幾度か目のフォールから、
次のリフトに移行しようかと思っていたころ、かすかに竿先に重みが……?
ガマ「……!!?」
ヘッドが岩に引っ掛かったかな?ぐらいの違和感でしたが、
なんだかすっごく変に感じたので軽く合わせを入れると、
う、動く!!魚だ!?!?
追い合わせを思いっきり入れると、銀色の魚体!!
イトウだ!!!
頭の中が真っ白になり、気付いたころにはネットイン。
ポロっと外れるルアー。
でも魚はネットにいる!!獲った!!!
膝から崩れ落ちて嬉しくて涙が出てきました。
体長約60㎝。
サイズとしては小型でしたが、間違いなくイトウ。
ついに、その魚体に触れることができました。
あまりに嬉しくて、写真を撮る事をすっかり忘れていて、
ほとんど写真をとっていませんでした笑
でもそれぐらい本当にうれしかったです。
色んなトラブルに見舞われましたが、本当にきてよかった。
しばらく感動をかみしめてゆっくりしていましたが、
時間はまだあるとのことで、
もう少しだけ釣りを再開。
頭の中幸せがいっぱいのガマ。
前日の気分とは雲泥の差です。
気持ちの浮き沈みが激しい。
「ここ怪しい!」とのことで重点的に打っていると、
ゆ~っくりフォールさせていると、
フォールさせていたルアーの感覚が急に消えたような
とてつもない違和感!?これだ!!
ガマ「くっ…たっ!!デカい!!」
イトウのあごはすごく硬い。
生半可なフッキングではさっきと同様ハリが貫通しないと思ったので、
渾身の力を入れてフッキング!!
先ほどよりも明らかにデカい!!
強化ドラグを入れたカルコンのドラグが出る!!
流れに乗せるとまずい!!
ラインを信じて強引に寄せますが、
ヘッドシェイクが凄すぎて手首への衝撃が凄い!!
絶対に主導権を渡さないようひたすら強引に寄せ、
無事にネットイン!!
デカい!デカい!デカい!!
スケール簡易計測89㎝。
魚体が赤みがかったオスのイトウ。
かっこよすぎる。
あの幻の魚が。
超短時間の間に。
2本も。
人生でこんなに幸福な時間があってもいいのでしょうか。
本当にガイドをお願いしてよかった。
こんな素晴らしい魚で出会わせてくれて本当にありがとうございます。
夕方になり、クマの危険もあるため撤収。
宿に送り届けて頂き、そのまま一人で祝杯。
もう何食べても美味しいモードでしたが、
今まで食べた海鮮で一番おいしかったです。
ビールもうまい!!最高!!
ご厚意で翌日も飛行機の時間ギリギリまで
ガイドして頂けるとのことでしたので、
美酒に酔いながらゆっくり就寝。
最悪の一日が一変、最高の一日となりました。
次回、北海道遠征編PART2へ。